外国コインの相場は、インターネットオークションの落札価格を見たり、検索エンジンにコインの名称を入力することで、過去にどれくらいの値段が付いたかを知ることができます。しかし先ほどご紹介したように、同じ種類のコインでも微妙にデザイン変更があったり、状態の良さによって価値が変わってくるので、あくまで目安として参考にする程度にしましょう。少なくとも所持しているコインに大体どれくらいの価値があるかということは知ることができると思います。
また、外国コインなどの古銭を専門に買い取りしているお店のホームページを見ると、買取実績を載せているのでこちらも参考にできます。更に言えば、そのお店に直接問い合わせをすることで、コインの価値を見定めてもらえます。そういったお店を一店舗だけでなく複数店舗回って査定してもらえば、今の相場が分かり、一番高く買い取ってくれるお店を見つけることもできるのでおすすめです。
外国コインの中でも、中世に製造された「アンティークコイン」と呼ばれているコインは相場が高くなる可能性が高いです。その中でも"グレード"が高いコインであればその分買取価格も高くなります。グレードは一番下の「劣品」から一番上の「完全未使用品」まで全部で7段階あり、流通した段階で未使用ではなくなるので、流通後の最高グレードは「極美品」となります。極美品は傷や摩耗が少ししかなく、デザインがハッキリと識別できることが条件で、逆にデザインがわからなくなるくらい消耗しているものは劣品になります。
【最初の貨幣】
貨幣の起源は、紀元前に古代中国の殷王朝で使用され始めた「宝貝(子安貝)」が最初とされています。貝が貨幣に使われていたのは「財」、「貨」、「貯」、「買」、「貸」、「貿」などのお金が関わっている漢字を見てもお分かりいただけるかと思います。そんな貝の貨幣は文字通り「貝貨」と呼ばれていたそうです。
貝貨が使われていた時代から時を経て、紀元前のメソポタミア時代にリディア王国で金と銀の合金で造られた「エレクトロン貨」と呼ばれるものが世界最初の硬貨です。表面にリディア王国の象徴であるライオンと太陽を、裏面には四角または長方形の極印が二つ刻印されています。当時は重さでコインの価値を分けていたので、重さが違う数種類のコインが発見されています。
それでは世界初の紙幣はどのようなものだったのかと言うと、中国の北宋時代の「交子」と呼ばれるものです。当時不足していた銅銭を補うために鋳造された鉄銭が、重くて不便だったことをきっかけに造られたものが紙幣の始まりです。
【余った外国コインの使い道】
海外旅行や海外出張で使いきれなかったコインは日本では両替できません。記念に取っておくのもいいと思いますが、最近では空港やホテルに設置されている「ポケットチェンジ」という機械を使えば、電子マネーや各種ギフト券などに交換することができます。また、日本ユニセフ協会が空港などに設置している募金箱、もしくは郵送で募金するとユニセフの活動資金に使われるので、こちらを利用してみるのもいいと思います。
外国コインは金属でできているので、放っておくと当然傷んでいってしまいます。したがって、売却を考えるなら早めに決断した方が高価買取に繋がります。外国コインを売る際には、下手に手入れをすると反って傷つけて価値を下げてしまいますので、柔らかい布で拭くくらいにしておきましょう。すぐには売らずに保管する時は、専用マットが敷かれたケースに入れて保管するのがベストです。化学薬品が含まれているビニール袋や紙袋などに入れてしまうと、劣化の原因になり兼ねないので絶対にしないようにしてください。
劣化してしまう前に売却することも大事ですが、"どこで売るか"も重要です。先述したように、専門知識を持った人が査定をしてくれる買取専門店を複数回り、一番よかったお店で買い取ってもらうことが高価買取のポイントです。